vol.7 根管治療「折れたファイルの撤去」40代女性の症例
もともと、他の主訴で来院された40代女性患者さん
レントゲンを撮影した時に、
過去の治療で、根の中に取り残されたままの根管治療器具(歯科用ファイル)が写っており、
患者さんの希望により取り除くことになりました。
レントゲン画像と、実際画像
下図左:レントゲンでは、横から撮影しているため、白く細く長く写っています。
下図右:マイクロスコープ24倍で、上から見た画像は、歯質の中に、金属の破折断面が点で見えます。
超音波で振動を与えながら、浮かせて取り除く
歯の中に取り残されていた、破折した根管治療器具(歯科用ファイル)が
少しずつ抜けてきたところです。
写真は高倍率のため、大きく見えますが、
実際には針の先端ほどの細さです。
そのため、裸眼では見えません。
取り除くには、
やはりマイクロスコープ(手術用拡大鏡)を使用して
拡大倍率での視野下が必須になります。