vol.3 過去の根管治療の「やりなおし治療」が必要だった症例ケース
「前歯がすごく痛い!」40代女性の症例
「前歯がすごく痛い!」と訴えて、Hさん(40代女性)が初めて当院に来院されました。
すぐにレントゲンを撮影して、内部を診察してみると、過去に治療された前歯(側切歯)の根の尖端周辺に病変を発見。細菌感染により、歯を支えている骨の吸収(溶ける)が大きいのがレントゲンからわかりました。
以前に根管治療をされた部位が原因のため、被せ物はまだ使えるのに内部にトラブルが起きているため、もったいないですが被せ物をバーで削り取り、根管治療のやり直しが必要となるケースでした。マイクロスコープを使った精密な根管治療で、中の病変をキレイに取り除き、薬剤で根管内を殺菌・洗浄。同じことが起こらないように、数回に分け約1ヶ月ほどかけて根管内を念入りに殺菌したあとに、根管内に樹脂を充填しました。(下図参照)
”精密”根管治療から1年、骨が再生してきた!
”精密”根管治療が完了した直後は、まだ骨が吸収(骨が溶ける)している状態でしたが、根管治療から一年後のレントゲンでは、根の周囲の吸収していた骨(黒い部分)が消え、骨が再生されているのがわかりました。きちんと精密な根管治療を実施することで組織が再生してきます。
6年が経ち、「治療部位」も「骨」も安定!
Hさんは、根管治療をされた後も、予防のために定期的なメンテナンスに来院されています。治療から6年経過し、久しぶりに治療箇所を確認させていただきました。根管治療の部位も、再生された骨の状態も安定していました。
”精密”根管治療なら、歯も歯周組織も長持ちします!
マイクロスコープを使う”精密”根管治療なら、歯も歯周組織も長持ちします。健康な状態を続けるためには、きちんとした精密な治療と、定期的なクリーニングでご自身の歯をいつまでも大切にしましょう。