vol.21 30代女性。歯ぐきの腫れが気になり来院されたケース
前歯の歯ぐきが「ポコっと腫れる⇆消える」
30代女性が「歯ぐきの腫れが気になる」ことを主訴に来院されました。痛みはなく、前歯の歯ぐきが「ポコっと丸く腫れる」時もがあれば、「腫れが消える」時もあり、腫れたり消えたりを繰り返していました。
歯ぐき内部で何か炎症が起きていることが予想できたため、レントゲンを撮って内部を診たところ、過去に他院で根管治療した箇所で感染が起きていることがわかりました。(下図参照:歯の根の先の黒い透過像が、感染を起こし骨が溶けてしまっている部位です。)
歯科用マイクロスコープで根管治療のやり直し
前歯にブリッジが入っていましたが、不良補綴だったため外し、歯科用マイクロスコープを使った精密な根管治療でやり直すことになりました。
4ヶ月後、感染部も消え、骨も順調に回復。
精密根管治療でやり直し、根の中にお薬を詰めて殺菌しました。完全に腫れが引くまでには約2ヶ月ほどかかりましたが、4ヶ月後に撮影したレントゲンでは、感染部も消えて、骨が順調に回復していました。
マイクロスコープ4台完備。100%保険診療、精密な根管治療をオススメいたします。
今回の30代女性のケースから学べることは、根の治療はとても大切だということ。【歯の根】は、家の建築に例えると、家の基礎となる土台です。【歯】は土台の上に建てる家。つまり、歯の土台が腐ってしまうと、上物の歯は悪くなくても共倒れしてしまうということです。
歯科治療においては、それほど重要な治療のため、当院ではすべての根管治療で歯科用マイクロスコープを使い精密な根管治療を行なっております。そのため歯科用マイクロスコープを院内に4台完備しており、マイクロスコープを使った精密な根管治療も100%保険適用で実施しております。