当院のインプラント特長
▲当院の治療例
主訴 | 部分入れ歯をやめたい 前歯の印象を良くしたい |
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診断名 | 前歯先天性欠損 |
初診時年齢/性別 | 24歳女性 |
治療期間 | 8ヶ月 |
費用 | インプラント:46.2万円×2=92.4万円(税込) 人工骨:11万円(税込) |
リスク副作用等 | インプラントのリスク・副作用について |
感染管理の徹底
ヨーロッパ基準の滅菌レベル
▲ミーレジェットウォッシャー
▲クラスBオートクレーブLisa
患者様が安心して歯科医療を受けられる最も重要な条件のひとつ、それが徹底した衛生管理です。
お口に触れる器具は常にウイルスレベルでの滅菌が不可欠です。
当院では欧州の新基準 (ヨーロッパ基準class B) をクリアした高度な滅菌システムを採用しています。
今までの歯科で使用されている滅菌器よりもさらに厳しく、医科で使用されている大型滅菌器の規格(EN285)に準じ、歯科で使用できるようコンパクトにしたクラスBオートクレーブとミーレジェットウォッシャーを導入しております。
オペ室と清潔域・不潔域の区別
▲オペ室を完備
▲清潔域と不潔域の区別
▲すべての器具を滅菌しています
当院ではインプラント等の外科処置に使用するオペ室を完備しています。
ドイツRitter(リッター)社のチェアユニットを採用しています。しっかりしたオペ室はないよりはあったほうがいいと思います。
しかしオペ室よりも重要視することは、それよりも滅菌をしっかりし、清潔域・不潔域を区別することです。外科処置として当たり前のことをするだけです。日常に診療に使う道具すべてにおいて滅菌をしています。
品質と信頼性の高い「ブローネマルクシステム」を採用
世界で最も信頼性が高いブローネマルク・インプラントを採用しています。ブローネマルク・インプラントは、世界50カ国以上の国々で1,000万人以上の患者様の治療に使われている、世界シェアトップのシステムです。
現在日本には約40種類のインプラントが存在しますが、10年以上の動物実験をし、人体に応用してから40年以上の歴史を持つシステムは世界でもブローネマルク1つしかなく患者様、歯科医師ともに最も安心できるインプラントシステムです。
ブローネマルク・インプラントが開発されて以来色々なタイプのインプラントが発売されたのですが、臨床実績という点でブローネマルクに勝るものはありません。
それはブローネマルク教授が1952年から12年もの間、素材やデザイン、生体の反応などを徹底的に実験し、世界に先駆けて1965年に初めて患者への応用をしたからに他成りません。
世界初ということだけあってこのインプラントはすべてのインプラントの基本となっており他のものに比べ最も臨床実績が長く、最も高い信頼性を誇るインプラントシステムと言われています。
40年以上も機能した報告
▲最初の患者 (左)とブローネマルク教授(右)
「ブローネマルクシステム」を用いた治療成績は、1本の歯を失ってしまった方から、複数の歯を失ったしまった方まで、10年経過後の残存率が97%という高い成功率を誇っています。
40年以上前に行なわれた最初のインプラント治療が2006年でも完璧に機能し、後遺症もないと報告されていることからも、このシステムがいかに完成度の高いものであるかはご理解いただけると思います。
患者さまにとってインプラントは一生お付き合いするものです。長期間に亘りより安心してご使用いただけるように、患者様の安全を第一に考え、「ブローネマルクシステム」を採用しています。
高い成功率と実績
▲ウメオ大学口腔外科主任教授
Dr.ステファン・ルンドグレンと
日本にインプラントが導入された創世記の時代の歯科医師の元で十数年の経験と実績を積んできました。安全で長期的に長持ちするインプラント治療というのは、数時間・数日の講習などで実現できるものではありません。
毎年のようにスウェーデンの先生を呼んでのオペトレーニング、 世界7カ国12施設の大学病院や高水準のクリニックでのインプラント治療を海外で経験してきました。歯科医師として大変よい環境に恵まれ、今があると感じています。
当院のインプラントへの自信
私の今までのインプラント経験での最大の自負は「これまでトラブルがほとんどない」ということです。長年の経験から確実に成功させる自信もあり、また「無理はしない」というのがトラブルを生まない要因でもあるかと思います。
インプラントに限らず、どんな治療でもそうですが、口腔内を一つの単位として診なければなりません。長年にわたり、様々なな国で勉強してきた経験から言えることでもあります。
難症例でも対応
アゴの骨が足りない・薄いといったインプラントを埋入する高さが不十分な方でもあきらめずにご相談ください。当院では、骨造成治療や傾斜埋入といったやり方で、インプラントを可能にできる場合があります。詳しくは下記の難症例に対応した骨造成治療をご覧ください。
難症例・骨造成・再生治療
ケースによっては、アゴの骨の高さや厚みが足りずに、インプラントを断られる場合もあります。そのような難症例の方でも、当院では骨造成・再生法や傾斜埋入等により、インプラント治療を可能にできます。ここでは、当院で行っている骨造成テクニックと考え方についてご紹介いたします。
リッジオギュメンテーションによるボーングラフト
咬み合わせが深く、歯の欠損もあちこちにあり噛めないとの男性です。咬合性外傷で歯を支えている骨が著しく吸収して(減って)いました。このままですと、インプラントを埋入する高さが足りなかったため、下顎歯部分の自家骨を使い、リッジオギュメンテーション(歯槽堤増大術)という骨造成治療法で骨が出来るのを待ってから半年後に埋入した例です。
サイナスリフト
上顎の骨の上に上顎洞(じょうがくどう)と呼ばれる空洞があります。この上顎洞に骨補填材を入れて、骨の厚みが出来上がるのを待ってからインプラントを埋入します。
サイナスリフトと同時にインプラントを埋入
サイナスリフトと同時にインプラントを埋入し、上顎のフルブリッジで治療した例です。
左上3番の歯が破折し来院されました。右下の奥歯もインプラントをしています。
骨造成により、上顎の骨にインプラントを埋入する高さを獲得できていることにご注目ください。
血液による補填材を使用しないサイナスリフト
上顎の骨の上にある上顎洞という空洞をシュナイダー膜を押し上げて挙上。
空洞部分にインプラントを埋め込みます。
空洞にご自身の血液を満たします。自然に骨化されるのを待ちます。
満たした血液が骨化され、インプラントが固定されます。
当院では、ケースにより骨補填材を使わないサイナスリフトも行っております。『ノーボーングラフト』とも呼ばれる方法で、上顎洞に骨補填材を詰める代わりに、患者さんご自身の血液を満たし、骨を再生するという最新の高度な骨再生法です。
▲ノーボーングラフトの権威
Dr.ステファン・ルンドグレンと
当院では、この治療法を発見したドクターに師事しており、上あごの骨が足りない患者さんの骨を数多く再生している実績があります。
患者さんの人間本来の治癒促進を利用した再生方法のため、極めて安全で良好な予後も期待できる方法です。この治療法ができる歯科医は日本でも限られております。
ソケットリフト
特殊な器具を使って上顎洞底部を押し上げながら骨補填材を入れ、骨の高さを確保します。
インプラントを埋入する部分から骨補填するので、傷口が小さくて済むというメリットがあります。
GBR
歯を失ってから時間が経過していると、歯を支える土台の骨が減っていきます。
GBRは骨の骨幅が不足している部分に、骨補填材を置き、骨の再生させる治療法です。
以上、インプラント治療を導入している医院でも、この骨造成治療を安全に行い、かつ予後も生体にしっかりと定着させることのできるクリニックは限られております。
他院で断られた方などお気軽にご相談ください。
慎重に診断を行い治療計画を組みます
石橋院長より
当院では数多くの骨造成治療についての実績があり、患者さまに今まで喜ばれておりますが、骨がないから骨造成という診断には必ずしもなりません。
患者さんのお身体に少なからず侵襲が伴いますので、まず骨造成をやらないためにはどうしたらいいかを考えます。一番いいのは骨造成をしないのがベストです。
そのため、時には傾斜埋入や短いインプラントを使ったりすることもあります。それでもどうしてもやらざるおえないケースの場合は骨造成を行います。骨補填に使う材料は、安全なものを使用しております。慎重に診断を行い治療計画を組みます。
やらないにこしたことはありません。補填材をなるべく使わないようなインプラント設計を考えます。
切らずに腫れない痛みの少ない治療
ガイデッド・サージェリーによる安全な治療
▲ガイデッド・サージェリー
▲解析ソフトNobelClinician™
当院では、ノーベルクリニシャンという解析ソフトを使用し、インプラントを安全に埋入するための「ガイデッド・サージェリー」というガイドを患者さんごとに製作し、それを患者さんのお口にあてがい、インプラント治療を行っています。
インプラントがズレない
ガイデッド・サージェリーというガイドをお口に充てがうために、
- 手のブレが極力少なくなる
- 歯ぐきを切開しない
- ドリルがズレない
- インプラントの向きがずれない
- 浅すぎる・深すぎるがない(理想的な埋入ポジション)
- 手元がくるわない・エラーが少ない
といったキーワードがあげられます。
切らない・腫れない・痛みが少ない
通常のインプラント治療は、歯ぐきをメスで切開します。この歯ぐきを切る方法がほとんどのケースで回避されるために、腫れがなく痛みが抑えられるというメリットがあります。
インプラントの安全性が叫ばれる今…
▲ガイデッド・サージェリー
当院では、このガイデッド・サージェリーによる安全な治療を、インプラント1本から適用します。
今までは、このガイドがなくてもインプラントは可能でした。当院もこのガイドがなくてもインプラントは当然できます。しかし「安全性を高める」という観点から、当院では、このガイデッド・サージェリーによる治療を習慣化・日常化していきます。
インプラントは、TVによっては危ないものとして報道されている番組もあります。若い歯科医師が手軽に手を出し始め、実際に日本中でインプラントのトラブルは多くなっているように見えますが、今まではほとんど表に出てこなかっただけで、昔からインプラントトラブルはありました。どんな上手い先生、名医と言われる先生でもトラブルは0ではないし、100%の成功率はありません。
「念には念を」「安全性を」…と考えた時、どうしてもCT撮影やガイドサージェリーは、これからの時代、なくてはならないものだと感じています。トラブルを回避するための、成功率を高める一つのツールであると思います。
長い目でみたときに、業界全体がこういうものを使わないといけない、必要になる時代が来ると感じています。今のうちから歯科医師としてシビアにこのようなシステムに慣れていくことにより、時代にマッチしたインプラントに対応したいと考えています。
無くてもできるし、通常よりも手間暇もかかる。でもなぜ導入するのか? それは患者さんの安全とインプラント業界の安全性の底上げに他なりません。
導入の決め手
石橋院長より
自分が、家族がインプラントをするのだったら…を考えたとき、やはり「きちんとしたインプラントシステムで、腫れずに痛くなく」を願うものです。
その最たるシステムがこのノーベルクリニシャンで作るガイデッド・サ―ジェリーと考えています。
アナログのインプラントの時代を長く経験しているからこそ、このガイデッド・サ―ジェリーのありがたみが分かります。
医科で言えば、内視鏡で行う最小限の手術
▲内視鏡の手術は傷口が最小限
内視鏡が入るだけの最小限の傷の穴にとどめ、手術を行う「切らない手術」は、心臓疾患やガン手術などでも積極的に行われています。
「傷口をメスで大きく切るか」「最小限の穴」でとどめるか―。
実際に患者さんの体の傷は、メスを入れた手術に比べて、各段に治りが早いと言われています。
当院のインプラント手術も傷口を最小限にとどめる、腫れや痛みの少ない治療だと考えていただければ分かりやすいかと思います。
身近だと「手縫い」と「ミシン縫い」の違い
▲ミシンにもガイドがあります
近年のミシンは、縫う失敗を極力しない設計になっています。それは縫うパターンのプログラムとミシン目をズレないようにするガイドがしっかりしているから。ヒューマンエラーを極力回避して縫い目も均等でキレイに仕上がります。
インプラントもシステムや機械が、そんな時代に来ています。当院が導入しているノーベルクリニシャンとガイデッド・サ―ジェリーも、より確実に失敗を回避するための同じ考え方です。
1日で噛める即日インプラント
当院では、その日のうち(もしくは翌日)に仮歯が入り、治療後にお食事が可能な即日インプラント治療を行っております。ケースにより不可能な場合もありますが、1日でも早く見た目を回復させたいといった方は、あきらめずにご相談ください。
インプラントで固定するフルブリッジ
▲当院の治療例
主訴 | 入れ歯をやめたい インプラントにしたい |
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初診時年齢/性別 | 60歳女性 |
治療期間 | 10ヶ月 |
費用 | インプラント:40万円×3=120万円(税別) ブルブリッジ:180万円(税別) |
リスク副作用等 | インプラントのリスク・副作用について |
即日治療に代表されるインプラント治療の一つが、この「インプラントで固定するブリッジ」です。ボーンアンカードブリッジとも呼ばれ、最小限の数本のインプラント埋入で、しっかり固定する見た目もキレイな歯を入れることができます。
歯科技工士による見た目もキレイなブリッジ
インプラントで固定する即日治療は、歯科技工士が歯ぐきの部分から歯まで、見た目もキレイなブリッジを作り上げます。入れ歯と違い、最小限の面積で歯ぐきに装着されますので、食べ物の温度や味も最大限に伝わり、美味しく食事をすることができます。
寝ている間に終わる治療
当院では「どうすれば患者様が痛みや不安がなく、安心して楽な手術を受けられるか?」を最も大切と考えています。これまで手術が怖くてあきらめていた方にはこの解決方法として、静脈内鎮静法をおススメしています。
静脈内鎮静法での手術ならウトウト(意識はあります)としている間に手術が終わってしまいます。
全身麻酔は意識がなくなりますが、静脈内鎮静法では意識はありますがうたた寝をしているような、とてもリラックスした状態で手術を受けることができ、手術が終わったときは「ええ!もう終わったんですか」といった感覚です。
ストレスがなくなり、痛みもなく、いつの間にか手術が終わっていたという感じがします。
石橋デンタルクリニック大泉では、日本歯科麻酔学会認定の歯科麻酔専門医が、静脈内鎮静法と術中の全身管理を行っています。
静脈内鎮静法の流れについて
まず事前の体調のチェック。静脈内鎮静法は歯科麻酔専門医によって行われます。まず麻酔医から体調についての質問がされます。この際、不安や疑問点などがある場合は質問して解消しておくことも必要です。
それからいよいよ施術の開始。まず血圧計や心電図など生体モニターを使用する準備をします。治療中の体調管理に欠かせない重要なものです。
これらの準備を整えた上でいよいよ点滴が注入されていきます。効果は早く、注入して1~3分程度で意識がぼんやりとしてきます。人によってはそのまま眠ってしまうこともあります。
静脈内鎮痛法はリラックス作用に優れている反面、鎮痛効果は不十分なため、さらに局所麻酔が行われます。この際局所麻酔に対する痛みや恐怖を感じることはありません。充分に効果があらわれたことを確認した上でインプラント治療が行われることになります。
治療後はしばらく眠気が残ったり、体がふらついたりすることがあります。その場合は無理をせず、しばらく安静にしてから帰宅していただきます。なお、通院の際には自動車や自転車はご遠慮ください。徒歩や公共機関で来院していただきます。
これが静脈内鎮静法を行う際の一連の流れです。患者様にとっては特に負担や問題があるわけではないことがわかります。
静脈内鎮静法が適している人
これまで歯医者さんが怖くて苦手だった人や、治療にリスクが伴っていた人でも安心して受けられる方法です。
- 歯科恐怖症の方。歯医者が怖くてしかたがない方はこの麻酔で意識がぼうっとした状態にすれば恐怖や不安をほとんど感じずに治療を受けることができます。
- 治療中に吐き気や脳貧血など、体調不良に陥ったことがある方にも適しています。嘔吐反応などはとくに治療の妨げになるため、この方法が適しています。
- 高血圧や心臓病などの疾患を抱えている方。治療中に体調が急変することも考えられます。そんな場合でも静脈内鎮痛法ではモニターで血圧など全身の管理をしっかりしたうえで行うため安全に治療を進めることができます。
- より楽に、リラックスした状態で治療を受けたい方。歯科治療のことを考えると緊張して仕事が手につかない、痛みなど悪いことばかり考えてしまうという方も多いもの。静脈内鎮痛法は麻酔が切れると治療中のことはほとんど覚えていません。治療そのものに嫌気を感じることも少なくなります。
このように、静脈内鎮静法はさまざまな人に適した麻酔方法です。
これまでついつい歯医者から足が遠のいてしまっていた人にとくにおススメの方法です。
CT診断で安心
より安全で、より確実で、より負担の少ない手術のために
インプラント治療を行う前の検査として、一般的にはレントゲン撮影による術前診査が行われます。 レントゲン像は全顎的な審査を行うためにはとても有効ですがインプラント治療の術前検査としては完璧なものではありません。
例えば、インプラント手術において危険領域となる神経や血管の位置や骨幅、骨質などを正確に診査・診断するためにはCTによる精密検査は欠かすことはできません。
CTデータを元にしてコンピューターでシミュレーションすることで最終な被せものを装着する時のベストポジションの想定や不必要な骨移植・骨造成の回避、そして、フラップレス手術が可能かどうかの判断ができるため、理想的な治療計画がたてられることが大きな利点といえます。
シミュレーションソフトで事前確認
当院では、インプラント治療の前にCTデータをシミュレーションソフト『ノーベルクリニシャン』へと取り込み、患者さんの顎骨の状態や骨質を精密に診断した上で、使用するインプラントの種類や径、長さ、角度などを決定していきます。このコンピュータシミュレーションによってインプラント治療の安全性をさらに高めることが可能になりました。
院内に歯科用CTを設置しています
当院では骨の状態を的確に把握するために歯科用CTでの撮影を院内にて行っています。
(1) 骨量診断:3次元( 立体) 空間の把握が可能で実寸での骨の計測が可能。
(2) 骨質診断:CT値による骨密度の把握が可能。
シロナ社製の歯科用CT「ORTHOPHOS XG 3D」を導入し、院内にて撮影を行っております。
根管治療などにも診断で活かしています
CT撮影・診断は何もインプラントの骨の測定だけに利用しているのではありません。例えば、当院の精密根管治療。細かい歯の神経の枝は、通常のレントゲン撮影だと、病巣や破折の場所が不明確な場合もあります。歯科用CTなら。今まで以上により正確な診査と診断が、根管治療でも可能になります。
『ノーベルクリニシャン』
当院では、ノーベルバイオケア社の『ノーベルクリニシャン』インプラントシステムを使用し、CTデータによる正確な診断、設計を行っています。『ノーベルクリニシャン』とは、『インプラント療法を正確にサポートし、より安全に治療を行う為のシステム』です。
まず、CTスキャンにより患者様の顎骨の形を完全に再現した3D情報を使用します。これにより、事前に『インプラントを埋入するための十分な骨があるか』『どの角度で、太さ何ミリのインプラントを、深さ何ミリまで入れれば良いか』といった、手術を安全に行うための情報が分かります。
また、この情報を元に綿密な手術計画が立てられるので、普通のインプラント治療よりも手術にかかる時間が少なくなります。そして、計画が綿密であるため、手術の前に患者様にしっかりとしたご説明ができ、安心して手術を受けていただけます。
このシステムは現在世界でもっとも画期的かつ最先端テクノロジーを結集したインプラント療法システムです。
インプラント治療の流れ
カウンセリング・検査
最初に行うのは、患者様とのカウンセリングです。
インプラントは手術的治療ですから、患者様とのご相談を、時間をかけてじっくり行います。また、治療への疑問、ご要望、ご不満、そして現在抱えている問題もそれぞれ多様に違いがあります。さらに、患者さん一人一人審美的な好みも違います。
そのためにインプラントセンター京都では、じっくりと患者さんの声に耳を傾け、患者さんのニーズを詳しく把握するように努めます。
その上で問題を解決する糸口を患者さんと一緒になって考えています。
また、この時に治療期間、費用、メリット、デメリット等についても詳しくお伝えいたします。
まずは、お気軽にご相談してください。
精密診断・治療計画
次に、X線写真撮影、CTスキャンなどの機器を用いて検査を続けます。
あらかじめ顎の状態を細部にわたって検査し、顎の骨にインプラントを植立するだけの量と厚みがあるかを調べます。
その上で、インプラントを植立させる位置、深さ、角度までを綿密に検討し、さらに口腔内診査を行い、口腔内模型を作成して、顎の骨の状態、厚み、歯肉の状態、歯を失った部分の咬み合わせの具合などを、詳細に調査し、診査、診断を行います。
インプラント埋入手術
治療計画が決定されれば、インプラント手術前の準備に入ります。
まず、歯周病の初期治療および虫歯の治療は、インプラント治療より優先されます。お口の環境を良くして整えることが何より大切です。
環境が整いましたら、歯がないところへインプラントを埋め込む一次手術を行います。
一度に多数のインプラントを埋め込む時は、若干時間がかかる時がございますが、局所麻酔で日帰りで行うことが出来ます。
さらに、ご希望により静脈内沈静法により手術をおこなうこともできます。
術後のお痛みは、個人差がありますが、ほとんど腫れと痛みはありません。
メインテナンス
被せもの( インプラント上部構造) を土台(アバットメント)に固定し、インプラント治療が終わりましたら、それで終了ではありません。
インプラントは、虫歯にはなりませんが、歯周病にはなる可能性があります。
そのために歯科医院での定期的なメインテナンスがとても重要になります。
治療が不安な方へ(患者様の声)
「インプラント治療には興味があるのだけれど、手術が不安で・・・」
こういったお話を、本当によく伺います。
痛いんじゃないか?
腫れるんじゃないか?
知り合いの人が、ひどい目に合ったと言っていた…
このようなご不安があるのは、もっともだと思います。
しかし、当院でインプラント手術をされたほとんどの方から、
「痛くなかった」
「思っていたほど大変ではなかった」
「歯を抜いた時より痛くなかった」
「心配するほででもなかった」などの大変うれしい感想を頂いております。
痛みについて
インプラント手術はほとんどの場合、局所麻酔にて行います。
痛みがあるかどうか、というのは、確かに一番心配になるポイントでしょう。
個人により差はありますが、手術中に眠くなってしまう患者様もいらっしゃるほど、痛みの少ない治療法です。もし、麻酔の効きが悪いなどの場合は、麻酔を追加し痛みのない処置を行っています。
術中も、術後も、「歯を抜くよりも痛くなかった」と多くの患者様が仰っています。
術後に痛みや腫れが出ることは、抜歯に比べるとかなり少ないと言えますのでご心配ありません。
術後、痛みがあまりないために、痛み止めを飲まれない患者様も多くいらっしゃいます。
手術に恐怖心を持っておられる方へ
充分な麻酔を行い、当然痛みが無い状況で手術を行いますので全くご心配要りません。
手術は約20分~長くて1時間で終わります。
また、当然ではありますが、危険を避け、安全に手術を成功させるために細心の注意を払って手術を行います。
「そうは言ってもやはり不安です」とお感じになっていらっしゃる方には、次の方法をお勧めしています。
手術した日は、日常生活に支障がありますか?
手術当日は、運動やお酒を飲んだりしてはいけません。ただ、安静にして寝る必要もないですし、事務的なお仕事をしていただくことも可能です。本数が少ない場合などは、ほとんど生活に影響がありません。
手術直後、痛みが多少でることがありますが、痛みの程度は抜歯の時よりも軽いとおっしゃる患者様が多いです。(普通手術の場合)
術後、腫れることもありますが、1週間で腫れはひきます。
インプラント治療の基本と流れ
インプラントについては、今さら申し上げる必要もないかと思いますが、改めて基本知識や概要について記していきます。
インプラントの高い成功率 (残存率)
▲最初の患者(左)と
ブローネマルク教授(右)
1965年にブローネマルク教授によって治療された最初の患者さんは、生涯 (治療後40年以上) に渡り当時のインプラントを使用していました。
成功率ですが、10年以上のデータでは96%、5年以上なら98%以上という報告もあります。
インプラントの歴史
1965年にスウェーデン人のブローネマルク教授に発見されて以来、40年以上の実績があり、多くの方が快適な生活を取り戻しています。現在では安全性の高いインプラント治療が確立しています。
よくある質問
- インプラント治療を行うのに痛みはありますか?
- インプラントを埋め込むときなどには、あらかじめ、しっかりと麻酔を効かせて治療していきますので、痛みを感じることはありません。治療の後で、多少の痛みがでることもありますが、お薬で抑えられる程度のものです。
- 治療期間はどのくらいですか?
- 手術自体は数時間で終了し、入院の必要はありません。術後は経過観察のために通常4-6ヵ月間の通院が必要です。ただし、症状や治療の内容によって治療期間が異なりますので、事前に担当医に相談してください。
- 費用が高いと聞きましが?
- 症状や治療の内容により負担費用額は異なります。インプラント治療には健康保険は適応されませんが、医療費控除の対象になることもあります。まずは専門医に相談して、歯の状態を見てもらうことが大事です。
- 面倒なアフターケアは嫌なのですが?
- 特別なアフターケアの必要はありません。全体的に丁寧に歯ブラシをし、半年または年1回、歯科医院で定期的なメインテナンスを行ってください。
患者様がインプラント治療をご検討される主な理由
- 抜けてしまった歯がある
- ブリッジ、入れ歯が合わない
- 硬いものが噛めない
- 歯がグラグラしている
- 食事が楽しめない
- 口を開けて笑ったり、歯を見せて話ができない
- 健康な歯は、これからもできる限り残したい
インプラント治療の流れ
治療の流れについては、以下のページをご覧ください。
インプラントの多くの利点
- 固定されているので、天然の歯と同じように食べることができる。
- 固定されているので、気にすることなく人前で笑ったり、話したりすることができる。
- 天然の歯と同じように歯ブラシ等で清掃でき、特別なケアが必要ない。
- 歯を失った部分のみを治療でき、健康な歯を削ったり、負担をかけない。
- 入れ歯のような異物感がなく、お食事の味をしっかり味わえます。
医療広告ガイドラインに関する表記
インプラントの治療内容・リスク副作用などについて
- 歯科インプラントとは歯を失った場所に対し、チタン製金属のインプラント(人工歯根)を埋入固定し、その上に被せ物(上部構造・クラウン)を固定し、咬み合わせ等の口腔機能や見た目を回復する歯科口腔外科手術です。
- インプラント治療は健康保険が効きませんので自費診療となります。
- 歯科インプラントは外科手術を伴います。
- 手術後の腫れ・痛みを伴うことがあります。個人差がありますが、痛み止めや抗生剤をお出ししております。一時的なもので、多くの場合2~3日で治まります。
- インプラントを固定するために骨造成治療が必要となることがあります。その場合、別途骨造成の費用がかかります。また骨造成治療後、骨ががしっかりと作られるまで3~6ヶ月間の治癒期間が必要です。骨造成が先に必要となる場合、インプラントがすぐに埋入できないことがあります。
- 歯周病のある方、心疾患、骨粗鬆症等、内科的な疾患のある方は、インプラント治療が適さないケースもあります。また普段服薬しているお薬等も治療に影響する事があります。
- 免疫力や抵抗力が低下している方、歯周病の発生リスクの高いとされる糖尿病の方、口腔内の衛生状態の悪い方や、あごの骨が足りない方、喫煙者の方は、インプラント治療がすぐにできない事があります
- 血管損傷・神経麻痺のリスクが伴います。これは血管や神経が「ドリル」や「インプラント自体」によって損傷することで起こるリスクです。インプラント手術の検査~計画を入念に行うことでこのトラブルを回避できます。起こった場合は、回復に数日~数週間の時間が必要です。
- 上顎にインプラントを埋入する際は、上顎洞膜を破る可能性があります。その場合、他に埋めることが可能な場所を検討します。手術後に抗生剤を服用する事で感染予防をし、膜が自然にふさがるまで治癒を待ちます。
- お身体の状態や細菌感染により、術後インプラントが骨と結合しない場合があります。この場合、原因を取り除いてご希望により再治療を行います。
- 口腔内の衛生状態が悪い方、歯ぎしり、くいしばりの強い方はインプラント周囲炎(インプラントの歯周病)を引き起こす可能性があります。日ごろから丁寧なメインテナンスが必要となり、咬合調整やナイトガード(マウスピース)の装着も必要になる場合があります。
- 骨の成長途中になるお子様(およそ18歳未満の方)、妊婦の方はインプラントが受けられません。
当院では、上記のようなリスクや副作用が起こらないよう、事前診査・診断、治療計画をしっかりと行い、安全性を期したインプラント治療を心がけております。