vol.5 隣の歯の「ギザギザしているモノ」見えますか? 60代男性の症例
レントゲン画像より、もう1つ気になった箇所
右上の奥から2番目の歯(第一大臼歯)の治療のために
来院された60代の男性患者さん。
デジタルレントゲンをお見せしながら現状を説明をし終えた。
そしてレントゲンを見て、もう1つ気になった箇所があった。
主訴ではなかったが、患者さんのためには
それもお伝えしておいたほうがいいと思った。
ここに、ギザギザした白いモノみえますか?
患者さんに指をさして見せたのは、治療する歯の「隣の歯」
隣の歯の根っこの先端に「ギザギザした針のような白いモノみえますか?」
私の指の先に、男性患者さんの目は釘付けになった。
患者さん「コレはナニ?」
「これは恐らく、以前治療した時に、治療途中で折れて取れなくなってしまった根の治療で使う器具だと思われます。」と伝えた。実物をお見せすると、患者さんは急に不安そうな顔になられた。
患者さん「このままで大丈夫なの?」
「根管治療ではよくあるケースで、滅菌して使用される器具なので、今のところ問題は起きていないのでこのままでも大丈夫ですが、気になるようでしたら、当院ならマイクロスコープがあるので、それを使って取ることもできますが、取りますか?」
患者さん「取ってもらいたいです。」
主訴の治療と一緒に、
隣の歯の根の治療にも着手することになりました。
根の中に取り残された、折れた治療器具の撤去開始!
従来の歯科の常識では、
根管治療を裸眼で実施していたため、
万が一、治療器具が折れた場合に
裸眼では「どうしても見えなかった」ため、
放置するしかありませんでした。
しかし、マイクロスコープ(手術用拡大鏡)を使用することで、
裸眼では絶対に見えなかったものが見えるようになり
より精密な治療ができるようになりました。
マイクロスコープ24倍なら、こんなによく見える!
マイクロスコープ・拡大率24倍なら、
根の中で折れた、針の先ほどの治療器具も、
下記写真のように見えるので、
取り残された治療器具の撤去が可能です。
精密な治療をお望みなら、マイクロスコープのある当院へ
当院では、保険適用内で、マイクロスコープを使用して、
精度や品質にこだわりをもった治療を行っております。
近年になり、やっと導入する歯科が増えてきましたが、
まだまだ一般歯科では浸透していない状況です。
「抜歯が必要!」「根の治療が必要!」と言われた。
「歯ぐきが腫れて痛い!」
こんなときには、
マイクロスコープ治療を導入している当院に、お気軽にご相談ください。