患者さんの体験談「特別な歯科治療で痛みからの解放」

こんにちは、石橋デンタルクリニック大泉のブログへようこそ。歯科医師の川瀬です。今回は、40代の男性患者さんが経験された、少し特別な歯科治療のお話をご紹介します。この事例は、歯の痛みに悩まされている方々にとって、希望の光となるかもしれません。

痛みの始まり

患者さんは、左下の顎に痛みを感じて当クリニックを訪れました。痛みの原因を調査したところ、以前治療されたブリッジの下、特に7番目の歯の根の尖端部分に、小さな治療器具が折れて残っていることがわかりました。この小さな器具は、通常、根管治療で用いられるもので、残念ながら、これが痛みの原因となっている可能性が高いと判断しました。

最初の挑戦

当初は、歯科用マイクロスコープを使用して精密な根管治療を試みました。しかし、この折れた器具を取り除くことは非常に困難で、残念ながら成功しませんでした。そこで、私たちは治療方法を見直すことにしました。

再植治療への道

最終的に選択した方法は、かなりユニークなものでした。まず、痛んでいる歯を一度抜歯し、歯の裏側から折れた器具を慎重に取り除きます。そして、驚くべきことに、その歯を再び患者さんの口の中に戻す「再植治療」を実施しました。

成功への道

この特別な治療により、無事に折れた器具を取り除くことができました。さらに、MTAセメントという特別な材料を使用して、歯を元の位置に戻しました。この方法で、患者さんは痛みから解放され、歯の周囲の組織も3ヶ月で完全に回復し、しっかりと固定されました。

笑顔への回復

治療の最終段階として、患者さんの歯には白い被せ物が施されました。これにより、見た目も自然で、機能性も保たれ、患者さんは自分の歯の根を残すことができ、大変喜ばれました。

まとめ

この事例は、歯科治療における技術と複数の治療選択の重要性を示しています。当クリニックでは、患者さん一人ひとりの状況に合わせた最適な治療方法を提供することに努めています。もし、あなたが似たような症状で悩んでいるなら、ぜひ一度ご相談ください。 私たちはあなたの笑顔を取り戻すために、お手伝いいたします。