vol.24 パノラマ、デンタル、CT、多角的な診査診断
パノラマ、デンタル、CT、多角的な診査診断とは?
どの歯医者に受診すればいいか
わからず1ヶ月
こんにちは、石橋デンタルクリニック大泉のブログへようこそ。院長の石橋です。
食べても痛い。何もしてなくても痛い。
50代女性が受診されました
ずっと左上の歯肉の腫れがひかない。
何もしていなくても痛い。
食べ物を噛んでも痛い。常に痛い。
歯医者に行かなきゃと、思っていたが、
以前治療した同じ歯医者さんには行きたくなかったとのこと。
職場の同僚からのご紹介で、当院を受診
1ヶ月くらい「どこかいい歯医者がないか?」探していたところ、
職場の同僚から、マイクロスコープ治療がいいのでは?
と、当院を紹介されて
受診されたとのことでした。
痛みを訴える部位を検査
歯科を受診されるとまず、パノラマレントゲンといって顎全体を撮影して、痛みの部位を確認します。
更に詳しく、歯と歯ぐきの状態を診査したい場合は、デンタルレントゲンを撮影して診査します。
ここまでは、歯科ではごく一般的です。
しかし今回のケースでは、デンタルで撮影した画像からの情報と、患者さんの訴えを照らし合わせた時に、原因がしっかり見えず診断できないため、3次元のCT断層撮影を併用して診査することにしました。
3次元のCT(断層撮影)を併用して診断
CT断層検査をしてみると、骨の内部の状態がハッキリと見えてきました。
上顎6番(第一大臼歯)は3つの根があるのですが、そのうち2つの根(舌側根と頬側近心根)の周りが感染している状況がわかりました。当院ではこのように、2次元検査で診断できない場合は、三次元検査も併用しながら、できる限り正確な診断ができるように最大限の努力をしております。
精密根管治療は「多角的な診断」と「マイクロスコープ」が必需
骨や歯の内部を「前後面」と「断層面」で多角的に診断する
精密な根管治療をするためには、まず「診査診断」がとても重要になります。正確な診査診断ができて、はじめて精密治療に必要なマイクロスコープが活躍することができるのです。
病状のある部位を正確に診断するためには、情報量が多いほうが正確性が高まるため、複数の検査を使って多角的に診査診断することを当院では大切にしております。
CT画像による、ビフォー&アフター
今回のケースは二次元レントゲンでは内部状況を正確に把握できませんでしたが、CTの断層画像で見てみると治療によるビフォー&アフターがハッキリとわかります。
▶︎治療前のCT画像では、2つの根の周りに「ドーナツ状の黒い透過像」が映っているのがわかります。ここが感染を起こしている部位です。
▶︎治療2年後のCT画像では、「ドーナツ状の黒い透過像」が消え、骨が回復して状態が安定しているのがわかります。
まとめ
多角的な診査診断 + マイクロスコープ治療 =「精密根管治療」
精密根管治療をするためには、マイクロスコープがあるだけでは十分ではありません。むしろ片手落ちです。正確な診査・診断をするための多角的な検査がまず重要で、そこにマイクロスコープがあることで、鬼に金棒というわけです。
当院にはセカンドオピニオンで来院される方がたくさんいらっしゃいます。歯科での診査診断でご納得がいかないという場合はぜひ当院のセカンドオピニオンを受診ください。ぜひ、無料カウンセリング(30分)もご利用ください。